■ ラオス語とは?

ラオス語の特徴について簡単に説明します。


1.単語の語形変化がない

ラオス語はラオス人民民主共和国の公用語です。ラオス語には日本語の「て、に、を、は」のような助詞はありません。また、英語のように数や格による名詞の変化や人称や時制による動詞の変化もありません。語順によって意味が変わります。単語は簡単ですので、すぐに覚えることができます。

2.ラオス文字

ラオスの文字は、子音字、母音字、声調記号からなります。ラオス語は、子音字が文字の読み方の中心的に存在しています。それに、母音符号と声調記号を上下左右のいずれかに付けてから文字と読めるようになります。

(1)子音文字
ラオス語の子音字の基本字音字は以下の27字です。また、それぞれ低子音字、中子音字、高子音字に分類されます。


ラオス語の子音字には低子音字と高子音字を組み合わせた複合子音字があります。


(2)母音符号
ラオス語の基本母音符号は以下の9字です。また、母音符号には、基本母音符号の他、二重母音符号、複合母音符号があります。

基本母音符号



3. 声調

ラオス語の基本声調は「中平調」「低降調」「下降調」「中高調」「上昇調」の5つです。


注意)ラオス語の発音には地域差があります。
ヴィエンチャンの発音が標準的と認められつつあります。

4.修飾語と被修飾語

日本語と順序が逆になります。重要な単語である被修飾語(修飾される語)を先に置き、その後に修飾語が来ます。

被修飾語 + 修飾語



5.基本文型は「主語+述語+目的語」

基本文型は「主語+述語(名詞、形容詞、動詞)+目的語」です。述語が動詞の場合は後ろに目的語を置くこともあり、語順は英語と同じです。主語や目的語は、明らかであれば省略できます。
平叙文は「主語+述語+補語」の語順になり文末に .を付けます。疑問文は文末に?を付けます。

主語 + 述語 + 補語



6.「はい」と「いいえ」

文末に「ບໍ່?」を置くと「~ですか?」の問いかけになります。
また、簡単に答えるときは「はい」である「ເຈົ້າ  câw」、「いいえ」である「ບໍ່  bɔɔ」を使って答えることができます。


7. よく使われるフレーズ

日常会話によく使われるフレーズを覚えましょう。